スコアを縮めたいなら、いちばん費用対効果が高いのはパッティングです。
90台で回る方のスコアのうち、おおよそ4割はパットが占めます。ドライバーを10ヤード伸ばすより、3パットを1ラウンドで2回減らすほうが簡単で、しかも効果が大きいのです。
そしてパッティングは、自宅で練習できる数少ないショットです。練習場に行かなくても、毎日クラブを握れます。
この記事でわかること
- 自宅練習にどれだけの長さが必要か(実測しました)
- パターマットを選ぶときの4つのポイント
- 置き場所の作り方と収納
- 距離感が身につく練習メニュー
- やってはいけない練習
必要な長さは「マットの長さ+2m」
ここが最初につまずくところです。3mのマットを買っても、3mのスペースでは足りません。
| 必要なもの | 長さ |
|---|---|
| マット本体 | 3m |
| 構えて立つスペース | 1m前後 |
| ストロークの後方の余裕 | 0.5〜1m |
| 合計 | 5m程度 |
実際に5mの長さを確保したうえで、3mのパターマットを設置しています。マットの端ぎりぎりに立つと、テークバックでパターが壁や家具に当たります。
買う前に、置く場所の長さを測ってください。廊下なら測りやすく、家具にも当たりにくいのでおすすめです。
自宅でパッティング練習をしたいという方へ
パッティング練習は自宅でも行いやすいですが、私は5mの長さを確保しました。
もともとはこのような場所ですが、
パターマットを選ぶ4つのポイント
① 長さは3mあれば十分
「もっと長いほうがいいのでは」と思いがちですが、実際のラウンドで残るパットは1〜3mがほとんどです。そしてスコアを決めるのもこの距離です。
| 距離 | ラウンドでの位置づけ |
|---|---|
| 1m以内 | 絶対に外したくない。ここを外すと精神的に崩れる |
| 1〜3m | 入れば大きい。寄せワンが決まる距離 |
| 5m以上 | 入れるより寄せる距離。自宅では練習しづらい |
10mのロングパットは自宅では再現できません。短い距離を確実にするほうが、自宅練習としては正しい方向です。
② 幅は45cm程度
幅が狭いと、スタンスを取ったときに足がマットからはみ出します。45cm程度あれば、構えたときの足元が安定します。
③ 戻り機能があるか
これは練習量に直結します。カップ部分が傾斜になっていて、外れたボールが手元まで転がって戻ってくるタイプです。
- 戻る → その場で連続して打てる。10分で何十球も打てる
- 戻らない → 毎回拾いに行く。3球打つごとに歩くことになる
拾いに行く手間があるだけで、人は練習をやめます。継続を考えるなら、戻り機能は優先度が高い装備です。
④ ラインやミラーが付いているか
マットにガイドラインが引かれていたり、パッティングミラーが付いていたりするものがあります。これはフェースの向きと目の位置を自分で確認するためのものです。
パットが右へ左へ外れる原因の多くは、ストロークではなくアドレスの時点でのフェースの向きです。自宅では誰も見てくれないので、この手のガイドは有効です。
置き場所の作り方
| 場所 | 向いている理由 | 注意点 |
|---|---|---|
| 廊下 | 直線が長く取れる。家具がない | 通行の邪魔になる |
| リビング | 毎日目に入るので習慣になりやすい | 5mの直線が取れるか |
| 寝室 | 夜に静かに打てる | 階下への音に配慮 |
「敷きっぱなしにできるか」が続くかどうかを分けます。毎回出して片付ける必要があると、それだけで練習頻度が落ちます。丸めて立てておける場所を、マットの近くに確保しておいてください。
距離感が身につく練習メニュー
メニュー1:1mを連続20球(毎日)
もっとも基本で、もっとも効果があります。1mを外さない自信があるだけで、それより長いパットを強気に打てるようになります。
ポイントは連続で20球入れること。1球でも外したら最初からやり直す、というルールにすると集中力が変わります。
メニュー2:3段階の距離打ち分け
マット上に目印を3つ置き、手前・真ん中・カップで止める練習です。
- 入れることではなく、狙った場所に止めることが目的
- 振り幅を変えて距離を作る(力加減で調整しない)
- 時計の文字盤でイメージすると再現しやすい(7時→5時、8時→4時など)
3パットの原因は、1打目の距離感です。方向より距離のほうがスコアに効きます。
メニュー3:目をつぶって打つ
1mを、アドレスしたあと目をつぶって打ちます。ボールの行方を見ようとして体が起き上がる癖(ヘッドアップ)を矯正できます。
打ち終わって「今のは入ったか外れたか」を口に出してから目を開けると、自分の感覚と結果のずれが分かります。
やってはいけない練習
- マットの転がりを信じすぎる…自宅のマットは実際のグリーンより遅いことが多く、そのまま本番で打つとショートします
- 強く打つ練習ばかりする…マットが短いぶん、つい大きく振ってしまいがちです
- フォームを毎回変える…自宅練習は同じことを繰り返すことに価値があります
- だらだら30分…集中して10分のほうが身につきます
マットの速さは本番と違います。自宅で身につけるのは「振り幅と転がりの関係」であって、絶対的な距離ではありません。本番では必ず練習グリーンで速さを確かめてください。
よくある質問
Q. どれくらいの頻度でやればいいですか?
A. 毎日10分が理想です。週末に1時間より、毎日10分のほうが効果があります。パッティングは繰り返しの動作を体に覚えさせるものだからです。
Q. 練習用のパターは必要ですか?
A. 本番で使うパターを使ってください。感覚を作る練習なので、道具が変わると意味が薄れます。
Q. 音が気になります
A. マットの下にジョイントマットやカーペットを敷くと、打球音と振動がかなり抑えられます。マンションで夜に練習するなら、これはほぼ必須です。
Q. マットの毛が寝てきました
A. 転がりが変わってきたサインです。毛の向きをブラシで整えると改善します。それでも戻らなければ買い替え時期です。
Q. アプローチも自宅で練習できますか?
A. できます。ただしネットやマットなど別の道具が必要になります。パッティングよりスペースと配慮が要るので、まずはパットから始めるのが現実的です。
まとめ
- スコアの約4割はパット。自宅で練習できる数少ないショット
- 必要なのはマットの長さ+2m。3mのマットなら5m確保する
- 選ぶポイントは長さ3m・幅45cm・戻り機能・ガイドライン
- 戻り機能があると練習量が段違いに増える
- メニューは1mを連続20球から。距離感は振り幅で作る
- マットの速さは本番と違う。振り幅と転がりの関係を覚えるための道具
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