「素振りは大事」と言われても、実際にやっていると疑問がわいてきます。1日何回振ればいいのか。何分やればいいのか。そもそも、これで本当に上達しているのか。
そして最大の問題はこれです。素振りではきれいに振れるのに、ボールを置いた瞬間に別人になる。心当たりのある方は多いはずです。
この記事では、素振りが効く理由を整理したうえで、回数より大事な「ボールを置くと変わる」問題と、その直し方まで書きます。
なぜ素振りはゴルフ上達に欠かせないのか
なぜ素振りはゴルフ上達に欠かせないのか
1. スイング軌道が安定する
素振りは、クラブを振る動作を繰り返すことで正しい軌道を身体に覚えさせる練習です。
打球の結果に左右されないため、フォームだけに集中できます。
2. ミスショットの原因が減る
スライス・ダフリ・トップなどの多くは、
• フェースの向き
• 体の開き
• 重心移動のズレ
といった“動作の乱れ”が原因。
素振りはこれらを矯正し、ミスの根本原因を潰すことができます。
3. 筋力・柔軟性が自然に向上する
素振りは軽い筋トレでもあり、
• 体幹
• 下半身
• 肩周り
が鍛えられ、スイングスピードも上がります。
4. 場所を選ばず、毎日できる
練習場に行く時間がなくても、
自宅・庭・公園など、どこでも練習できるのが最大のメリット。
素振りを“ただ振るだけ”にしないためのポイント
● ① 目的を決めて振る
「今日はトップを抑える」「下半身リードを意識する」など、テーマを1つに絞ると効果が倍増。
● ② ゆっくり振る練習を取り入れる
スロースイングはフォームの乱れを可視化し、正しい動きを体に刻む最強の練習。
● ③ 動画でチェックする
スマホで撮るだけで、クセが一目瞭然。
フォーム改善のスピードが段違いになります。
1. スイングトレーナー(重り付き)
効果:スイング軌道の安定・体幹強化・ヘッドスピードUP
• 重さがあるため、自然と正しい軌道で振らないと振り切れない
• 下半身リードが身につく
• 10分振るだけで汗をかくほど効く
室内では天井にぶつかりそうなので屋外で素振りをするならこのような商品もあります。
結局、1日何回振ればいいのか
結論から言うと、回数は目的ではありません。「100回振った」より「10回を意識して振った」ほうが確実に効きます。
目安を挙げるとすれば、こうです。
- ゆっくり振る(スロースイング):5〜10回 … フォームを確認するための素振り。これがいちばん大事
- 普通の速さ:10〜20回 … 実際のリズムを体に入れる
- 合計10分以内
疲れてフォームが崩れた状態で振り続けると、崩れたフォームを覚えてしまいます。素振りは「たくさん振る」練習ではなく「正しく振る」練習です。回数を増やすより、毎日短く続けるほうが結果が出ます。
いちばん多い失敗:速く振ってしまう
素振りだと気持ちよく振れるので、つい全力で振ってしまいます。ですが、速く振ると自分のフォームが見えません。崩れていても気づけないのです。
フォームを直したいなら、3秒かけてトップまで上げ、3秒かけて振り下ろすくらいの速さで振ってみてください。想像以上に難しく、体のどこがぐらつくかがはっきり分かります。ゆっくり振れないフォームは、速く振っても再現できません。
「素振りは完璧なのにボールが打てない」の正体
これが素振りをやっている人の最大の悩みです。原因はほぼ次の3つに絞られます。
① ボールを見た瞬間に「当てにいく」
素振りには当てる対象がないので、体は自由に動けます。ところがボールがあると、「当てなければ」という意識で手が出る。結果、体の回転より手が先行してしまいます。
直し方:ボールの手前の芝や、置いたティーを見て振る練習をしてみてください。ボールそのものを凝視しないだけで、当てにいく動きが減ります。
② アドレスが素振りのときと違う
素振りは適当に立って振っています。ボールを前にすると、距離を合わせようとして前のめりになる、あるいは体が起き上がる。これで軌道が変わります。
直し方:素振りのときも毎回きちんとアドレスを取る。ここを面倒がると、素振りが本番につながりません。ボールがない場所でも、実際に球があるつもりで構える。これだけで素振りの価値が変わります。
③ 素振りの場所と本番の傾斜が違う
自宅の平らな床で振ったスイングは、傾斜のあるコースでは通用しません。これは素振りの限界なので、コースや練習場でも同じ手順を踏むことでしか埋まりません。
自宅で素振りをするときの安全確保
これは必ず読んでください。素振りによる室内の破損とけがは、本当によく起こります。
- クラブを持った状態で、その場で一周回ってみる … 天井・照明・壁・家具に当たらないか確認してから振る
- 照明の真下では振らない
- 後ろに人がいないか毎回確認する … とくに小さなお子さんやペット
- 窓とテレビの前は避ける
- 屋外では周囲2m以上を空ける … 公園などでは、他の人が近づいてこないかを常に見ておく
「たぶん大丈夫」で振って当てた人がほとんどです。1回確認する数秒を惜しまないでください。
スマホで撮ると一気に変わります
フォームのクセは、自分では絶対に分かりません。スマホを三脚か何かに立てて撮るだけで、改善のスピードが変わります。
撮る角度は2つです。
- 正面(顔の側) … 体の上下動と、頭の位置のブレが分かる
- 飛球線後方(背中側) … 軌道が外から入っているか内から入っているかが分かる
週に1回撮って、前の動画と比べる。これだけで十分です。毎回撮ると、かえって細かいことが気になって続きません。
練習器具は必要か
結論から言えば「なくても始められるが、あると続けやすい」です。
重り付きのスイングトレーナーは、正しい軌道でないと振り切れないため、フォームの矯正に向いています。ただし重いものを毎日たくさん振るのは逆効果になることがあります。腕や腰を痛める原因にもなるので、本数を絞って、ウォームアップ後に振るのが前提です。
柔らかいしなるタイプは、切り返しのタイミングを覚えるのに向いています。ただし振り幅が大きいので、室内では天井に当たります。屋外用と割り切ってください。
まずは手持ちのクラブで、ゆっくり10回から始めてみてください。それで物足りなくなってから道具を足すほうが、無駄がありません。
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素振り用の練習器具やグローブ、シューズは実際に手に取って選ぶのがいちばんですが、店舗が遠い方はオンラインでも揃います。
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まとめ
- 素振りは回数ではない。ゆっくり5〜10回+普通の速さ10〜20回、合計10分以内で十分
- 疲れてフォームが崩れた状態で振り続けると、崩れたフォームを覚えてしまう
- いちばん多い失敗は速く振ること。ゆっくり振れないフォームは速くしても再現できない
- 「素振りは完璧なのに打てない」の原因は①当てにいく ②アドレスが違う ③傾斜が違う
- 素振りのときも毎回きちんとアドレスを取るのが最大のコツ
- 自宅では振る前に一周回って安全確認。後ろに人がいないか毎回見る
- スマホで正面と後方から週1回撮るだけで改善が早くなる
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