クラブとボールは揃えたけれど、シューズは後回し——初心者の方によくあるパターンです。ですが、コースデビューを控えているなら、シューズはドライバーより先に考えたほうがいいと個人的には思っています。
理由はシンプルで、ゴルフは18ホールで6〜8km歩くスポーツだからです。足元が合っていないと、後半9ホールは疲労と靴擦れでスコアどころではなくなります。この記事では、初心者が最初の1足を選ぶときの判断基準を整理します。
まず決めるのは「スパイクレス」か「ソフトスパイク」か
現在のゴルフシューズは、大きくこの2種類に分かれます(金属スパイクは、グリーンを傷めるためほとんどのコースで使用禁止です)。
| スパイクレス | ソフトスパイク(鋲付き) | |
|---|---|---|
| グリップ力 | 普通 | 高い(特に傾斜・雨天) |
| 歩きやすさ | 非常に良い | やや劣る |
| 普段履きへの流用 | できる | できない |
| メンテナンス | 不要 | 鋲の交換が必要(数十ラウンドごと) |
| 練習場での使用 | そのまま使える | 使えるが摩耗する |
初心者はどちらを選ぶべきか
結論から言うと、年に数回のラウンドなら「スパイクレス」、月1回以上ラウンドするなら「ソフトスパイク」が目安です。
スパイクレスは、そのまま車を運転して家から履いていけるのが大きな利点です。練習場でもコースでも同じ靴で済むので、始めたばかりの時期には合理的な選択になります。
一方、ソフトスパイクのグリップ力は明確に上です。特につま先上がり・左足下がりといった傾斜のあるライで踏ん張れるかどうかは、スイングの安定に直結します。ラウンド頻度が上がってきたら、いずれ買うことになる、と考えておいてください。
次に決めるのは「ダイヤル式」か「靴ひも」か
最近主流になっているのが、ワイヤーをダイヤルで締めるタイプ(BOAなど)です。
- ダイヤル式:締め具合を片手で微調整できる。ラウンド途中でむくんできたときに緩められるのが便利。価格はやや高め。
- 靴ひも:安価で、締め方を部分ごとに変えられる。ほどける・締め直しに時間がかかるのが難点。
予算が許すならダイヤル式をおすすめします。ラウンド中に屈んで靴ひもを結び直す手間がないだけで、プレーのリズムが変わります。
サイズ選びで失敗しないための3つのポイント
① 普段の靴より0.5cm大きめを基準に
ゴルフは長時間歩くため、後半に足がむくみます。ジャストサイズだと締め付けられて痛くなるケースが多いので、つま先に1cm程度の余裕があるサイズを選んでください。
② 必ずゴルフ用の靴下で試着する
薄手のビジネスソックスで試着してサイズを決めると、実際にラウンド用の厚手ソックスを履いたときにきつくなります。
③ 夕方に試着する
足は夕方のほうがむくんでいます。ラウンド後半の状態に近いのはこちらです。
なお、ゴルフシューズはワイズ(足幅)の表記があるモデルが多くあります。日本人は3E〜4Eが合う方が多いので、幅広の自覚がある方は必ず確認してください。長さだけ合わせて幅が狭いと、小指側が必ず痛くなります。
防水性能はどこまで必要か
朝露で芝が濡れている時間帯にスタートすることは、ゴルフでは日常です。防水性能は「あれば良い」ではなく、実質的に必須と考えてください。
チェックすべきは、防水保証の年数です。多くのメーカーが1〜2年の防水保証を付けています。逆に、保証表示のない安価なモデルは、撥水どまりのことがあります。
予算の目安
- 1万円前後:入門モデル。まずコースデビューしたいならここで十分。
- 1.5〜2.5万円:主要メーカーの中心価格帯。防水保証・フィット感・耐久性のバランスが良い。
- 3万円以上:上位モデル。軽量素材、高いグリップ性能。
初心者の方には、1.5〜2万円前後の主要メーカーモデルをおすすめしています。1万円を切るモデルは、履き心地はともかく防水とソールの耐久性で差が出ます。1〜2年で買い替えることを考えると、結果的に割高になりがちです。
どこで買うか
ここまで書いてきたとおり、シューズは実際に履いてみないと分からない部分が大きい道具です。可能なら実店舗で、厚手ソックスを持参して夕方に試着するのがベストです。
とはいえ、近くに品揃えの良い店がない、店頭にサイズがない、ということもあります。その場合は、サイズ交換に対応している通販を選んでください。実店舗と通販の両方を持っているショップなら、店頭で試着してサイズを確定させ、色違いや在庫のないサイズを通販で買う、という使い分けもできます。
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買った後にやっておくこと
- ラウンド前に2〜3回は履いて歩く(いきなり本番は靴擦れの原因)
- ラウンド後は汚れを落として陰干し。濡れたまま袋に入れない
- シューズキーパーか新聞紙を入れて型崩れを防ぐ
- ソフトスパイクは、鋲の減りを定期的に確認して交換する
まとめ
- ラウンド頻度から、スパイクレスかソフトスパイクかを決める
- ダイヤル式か靴ひもかを決める(迷ったらダイヤル式)
- 普段より0.5cm大きめ・厚手ソックスで、夕方に試着する
- 防水保証の有無を確認する
- 予算1.5〜2万円の主要メーカーモデルから選ぶ
クラブは上達に合わせて買い替えていくものですが、シューズは「今の自分の足に合っているか」がすべてです。ここだけは試着してから決めることを強くおすすめします。
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